ジェラードから60年代のVなしに変わる最後のガセット付きのスウェットをイメージして、前Vながら2本針の縫製で仕立てております。染は布上で化学反応させて優れた堅牢度（洗濯等で色が落ちない、陽に焼けない）
を持っていますので長い使用にも耐えうる反応染で染めています。
ヴィンテージ物にあるカットオフからヒントを得て7分袖のカットオフスウェットにアレンジしました。
生地はコットン100%の吊り編み生地。
起毛無しの裏毛を使い斜行を防ぐためサイドはシーム処理して縫い上げております。
吊り編み機は生産性の低さや高いコストの為、今では世界でも和歌山で僅かに残る希少な編み機となっており糸に余分なテンションを掛けず、ゆっくりと丁寧に編み立てる事で、糸そのものの自然な風合い、柔らかくふっくらとした生地感を感じていただけます。
表の天竺には、30番手の糸を、裏のループには10番手の太い糸を使用し、30/10（さんまるとおばん）裏毛と呼ばれているので、春や夏にもさらっと着用が出来ます。
数字が大きいほど薄くなっていきますが、30/10裏毛は、適度な厚さと柔らかさを併せもった一年中活躍してくれるスウェット素材の代表格です。
ワンウォッシュ済です。
写真のモデルは170cmウエスト30インチでSサイズを着用しています。