ジェラードからフレンチビンテージテイストのモカシン型ブーツ “Sportif”(スポルティフ)から
今回はヴァケッタレザーのボルドーカラーのスポルティフブーツになります。
今回もオルシャンクス鈴木理也氏とのコラボモデルのThe 2 Monkeys のスポルティフブーツは
イタリア、トスカーナのタンナー
Conceria 800(コンチエリア オットチェント)のヴァケッタレザーをセレクトし、ロシアンカーフ(次ページ参照)を思わせる、しかし、それよりもずっと細かい菱形のシボを型押ししました。
ヴァケッタレザーは、トスカーナに伝わる伝統的な製法でつくられた革で、その起源は西暦800年頃に遡ることができるもの。タンナーの名にある800という数字も、この歴史に由来するそうです。植物タンニンでなめしたヌメ革に、魚油や牛脚油(ニーツフットオイル)などの動物性オイルを革芯まで浸透させ、しなやかにし、頑丈に、仕上げた革です。成牛の革であるヴァケッタレザーは、定番のスポルティフのブラックのフレンチカーフ(仔牛の革)よりもずっと厚い銀層(革の表面の繊維密度の高い層)を持ち、強めの張りがある革です。
また、靴にするための革の厚み調整でも、やや厚めに設定しました。
定番のブラックカーフのスポルティフが、履き始めから柔らかく足に馴染むのに比べ、履き始めに固さを感じる革ですが、オイルをたっぷりと染み込ませた革なので、履くにつれてしっかりと足に馴染んでくれます。
オイルをふんだんに含み深い色合いに仕上げられたこのバケッタレザー。型押しされた細かなシボは古い時代の手揉みの革にも通ずる趣を感じます。プルアップ(革の押されたり引っ張られたりした箇所が中のオイルが移動することによって明るくなること)する革なので、ブーツを履いてシワやアタリが入ると、色の陰影が浮き出て表情が深まるはず。エイジングも楽しみなレザーです。
素材:レザー ヴァケッタレザー (Conceria 800社製)
US6 (24cm) 〜 US10.0 (28cm) 全 9 サイズ ワイズE相当
グッドイヤーウエルト製法(踏みつけ部)+ マッケイ製法(ウエスト〜ヒール)レザー(ノンスリップラバー付き。
専用ボックスに別紙に説明とお手入れの仕方等が入ります。
販売価格 |
121,000円(税込)
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型番 |
TM81935 |